１８４３年にドイツから来たジョセフ・クリュッグが創始した家族経営の
シャンパンメーカです。クリュッグはヨーロッパで熱狂的なファンが多い事でも
知られていますが、やはりその徹底的な伝統を重んじる製法、職人芸的な
製法がその原点にあると言えるでしょう。現在でも発酵を温度調整が難しく
目の離せない樫の樽で行い、低温で長期発酵させたシャンパンは他の
追随を許さないほど素晴らしい芳香を放ちます。バラの香りと言うのはまさに
クリュッグの香りをさして言うのだと私は思います。

イヴ・サン・ローランに「シャンパーニュ」という香水がありますが、これは
バラの花の香り、クリュッグを真似たものなのかもしれません。

ちょっと値が張るのが難点ですが、今年のクリスマスをゴージャスに決めたい
あなたにふさわしい逸品です。

写真のクリュッグは８９年のヴィンテージの入ったクリュッグです。

オーストラリア人に「一番美味しいワインは？」と聞くと
「バロッサバレーのワインさ」という答えが間違いなく返ってきます。
オーストラリアのワイン生産の心臓部ですから当然なのかもしれません。

オーストラリア人とワインの話をしていたら、ペンフォールドなどが
素晴らしいのは勿論だが、安くて美味しいとなれば「ウルフ・ブラス」だよ
という答えが返ってきました。試しに安いウルフ・ブラスを飲んでみたら
とてもそんな値段とは思えない味わいでした。

写真のワインはウルフ・ブラスのレッドラベル、お値段は￥１４００です。
でも豊かでしっかりした味わい。他の１４００クラスのシャビシャビした
ワインと比べると天と地ほどの差があります。いやあこれは掘り出し物です。

南仏で良く使われるシラーと、ボルドーの主力品種カベルネ・ソービニヨンの
ブレンドですが、良く出来たワインです。ボルドー派のあなたは一度試して
みましょう。