2月のお勧めワイン

このコーナでは毎月、お手頃価格のお勧めワインを紹介します
今月はチリワインです

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お気づきの方も多いかもしれませんが、昨年からワインの価格が上昇しています。
特にボルドーやブルゴーニュの著名なワインの値上がりが激しく
また敷居が高くなってしまうのではと心配です。

さて、それなら安くておいしいワインを別に探そうということで
今月は再度チリワインを紹介します。

もうチリワインを飲んだことのある方も多いかと思いますが
チリワインと一口に言っても味わいはそれぞれ色々な個性を持っていることが分かります。
そこで今月はチリワインを超おおざっぱに2つに分けてご紹介します。




Concha y Toro(コンチャ・イ・トロ)

Concha y Toro
チリを代表するワインの中でも評価の高いもののひとつが
コンチャ・イ・トロです。

写真のワインはマルケスという名前のもの。
このワイナリーの高級ワインの一つです。左が赤で葡萄は
カベルネ・ソーヴィニヨンを使っています。ボルドー
タイプの重厚な味わい、フレンチオークの樽で熟成された
クラシックなタイプです。

右側はシャルドネという葡萄を使った白ワイン。こちらも
濃厚な味わいでフレンチオークの樽で熟成されたスパイシ
でこくのあるブルゴーニュタイプのワインです。

1883年にドン・メルーチョによって創立された
チリ最大のワイナリーでマイポヴァレーを中心に自社畑で
生産されています。

下のサンタ・カロリーナに比べるとボディの厚い重厚な
クラシックタイプに仕上がっています。

写真のワインはどちらも2000円です。

Concha y Toro


Santa Carolina(サンタ・カロリーナ)

Santa Carolina
チリを代表するもう一つのワインがサンタ・カロリーナ
です。ステンレスタンク醸造を併用した近代醸造法を
採用し、世界各地のワイン国際コンクールで数々の
金メダルを獲得した国際的にも評価の高いワイナリー
です。

写真のワインはグラン・レゼルヴァ。左の赤ワインは
マイポヴァレーにある樹齢100年以上のカベルネ・
ソーヴィニヨンを使い半分をステンレスタンクで、もう
半分をフレンチオークの樽で熟成させています。
それほど重くないバランスの良い仕上がりになって
います。

右側の白ワインは同じくマイポヴァレーのシャルドネ
から造られ、半分をステンレスタンク、残りをフレンチ
オークの樽で熟成させています。こちらもバランスの
良さが特徴です。

サンタ・カロリーナの創立は1875年。伝統と近代化
を併せ持つワイナリーです。

写真のワインはどちらも2000円です。

Santa Carolina


チリには勿論ほかにもおいしいワインを作っているワイナリーはたくさんありますが、
味わいは少し乱暴に分けて重く厚みのあるクラシックタイプと
熟成させてもおいしいけれど早い時期から飲むことができる
バランスの良さを追求した近代化タイプの2つがあります。
飲んだ人に感想を聞いてみると好みはこの2つのどちらかに分かれます。

さてあなたはクラシック派?それともモダン派?
もしかして両方OK派かな?



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