11月のお勧めワイン

このコーナでは毎月、お手頃価格のお勧めワインを紹介します
 
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11月になりました。
フランスでは今年の作柄が良く、素晴らしいワインが期待できます。
 
フランスの今年のワインが飲み頃になるのは未だ先ですが
今年飲める今年のワインがありますね。
そう皆さんご存知のヌーボーです。
今月はヌーボーの解禁。
代表的なボジョレ・ヌーボーが今月のお勧めワインです。
 
もう一つは同じブルゴーニュから白ワインの優れものを紹介します。
 
 

ボジョレ・ヌーボ

beaujolais
今月の第3木曜日(11月20日)がボジョレ・ヌーボの    
解禁です。数年前に大ブームを起こしたボジョレ・ヌーボ    
ですが、ちょっと行き過ぎもあったようで、特に価格が    
バブリーになってしまいました。    

さて、今年はそのバブルもなくなり適正な価格になっている    
ようです。1980円くらいのものが中心かと思います。    
加えて今年の葡萄の出来がとても良いこと。    
今年のボジョレ・ヌーボはお勧めです。    

さて、そのボジョレ・ヌーボ。飲んだことのある人なら   
色が濃い割りには渋くなくて、酸味もそんなに強くない    
マイルドでライトなワインだと覚えているでしょうか。    
この性質は多分に、その製法からくるものです。    
              
マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸潤法)という    
特殊というかシンプルというか、独特の製法です。この    
作り方のお陰であの美しい色ができます。    
興味のある人はこちらに製法をまとめてありますので    
ご覧ください。    

写真のワインはボジョレ・ヌーボではなくて(11月20日    
までは無いので)普通のボジョレです。    
サンタムールという特別な名前がついています。    
「聖なる愛」という意味ですので、    
恋人にプレゼントするのにいいかも知れませんね。

そうそう新酒はボジョレだけでなくて他にもマコンや
ブルゴーニュ、アンジュなど幾つかあります。最近は
イタリアの新酒(ヴィーノ・ノヴェッロ)も人気です。
こちらもマセラシオン・カルボニック製法のものが多い
ようです。      

ボジョレ・ヌーボはそれだけで新酒として味わって
いただきたいのですが、料理を合わせるとしたら
豚肉との相性が良いですから、ソーセージクレオール
などはいかがでしょうか。   
また、そろそろシーズンのカキのバターソース料理など   
も意外に合います。   
レシピはNTVの3分間クッキングからです。

 
  
 

ピュリニィ・モンラッシェ

Puligny Montachet
さて、こちらは同じブルゴーニュ地方の白ワインの   
代表格を紹介します。         

ブルゴーニュの赤の王様が「ロマネ・コンティ」ならば   
白の王様は「ル・モンラッシェ」。
ル・モンラッシェはピュリニィ・モンラッシェ村のワインです。

ブルゴーニュ地方のワインの格付けは   
一番上が特級畑(例えばル・モンラッシェ)、   
2番目が1級畑(例えばレ・ピュセル)、   
3番目は村名ワイン(例えばピュリニィ・モンラッシェ)、   
4番目が地方名ワイン(例えばブルゴーニュ)   
です。   

写真のワインは1級畑の「Sous Le Puits」というワイン。
大きくピュリニィ・モンラッシェと書いてありますが   
買う時は1er Cruと書いてあるのを見つけたら1級畑だと   
思いましょう。Gran Cruは特級畑、それ以外は村名ワイン   
です。値段もそれぞれ違うのでお財布と相談して選び   
ましょうね。   
      
ピュリニイ・モンラッシェはシャルドネ種から作られる   
繊細で優雅、ナッツやバターの香りのする偉大な   
白ワインです。良いものはワインが黄金色に光ります。     

さてお料理は偉大な白にふさわしく伊勢海老を   
張り込んだ「伊勢海老のテルミドール」なんかが定番なの  
ですが、家庭ではなかなか手が出ませんから、今回は  
海の幸のテリーヌ」にしました。冷製なのでやや軽い  
村名のピュリニィくらいがいいかもしれませんね。  
レシピはNTVの3分間クッキングからです


 
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