サン・テステフ村のワイン
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Shu.Fujimaki

サン・テステフ村はオー・メドックの中でも最も下流に位置する村です。このためジロンド川によって運ばれてきた粘土質の土壌が多くなります。
ワインの質は力強く濃厚なタイプが多く、お隣のポイヤックがサラブレッドだとすると、しばしば「農耕馬」にたとえられます。
色も濃く、タンニンも多く骨組みのしっかりしたところが、そのようにたとえられるのかも知れません。
1855年の格付けに入ったものは、CH.Cos-d'Estournel(コス・デストゥルネル)
、 CH.Montrose(モンローズ)、 CH.Calon-Segur(カロン・セギュール) 、 CH.Lafon-Rochet(ラフォン・ロシェ)
、 CH.Cos-Labory(コス・ラボリ) の5つです。
しかし、サン・テステフは格付けされなかったクリュ・ブルジョア級のシャトーで優れたものが多く、コスト・パフォーマンスの良いワインの産地としても知られています。
それでは、代表的なシャトーについて説明しましょう。
Cos-d'Estournel(コス・デストゥルネル)
2級格付けの人気シャトーです。 1855年の格付け以上の実力があるという意味でスーパーセカンドワインと呼ばれるシャトーの一つです。サンテステフ村の南端にあり、お隣はポイヤック村のラフィット・ロートシルトの畑です。
「コス」というのは小石の多い小さな丘を意味する南フランスの言葉だそうですが、その名の通り小さな丘にあります。サンテステフの他のシャトーに比べると、この丘は砂利が多く粘土質が少ないため排水性が良くなっています。その12m下にはサンテステフの石灰と呼ばれる石灰質土壌があります。そのせいでしょうか、コス・デストゥルネルのワインは濃厚で骨組みのしっかりしたタイプであると同時に複雑で凝縮された味わいも持っています。
シャトーは創業者のデストゥルネルの東洋への想いが込められたオリエンタル調の美しい建物で「サンテステフのマハラジャ」と呼ばれています。ビッグヴィンテージには100%新樽を使い、バランスの取れた長期熟成タイプのワインになります。通常年は70%程度が新樽だそうです。天候に恵まれなかった年でも優れたワインを作る高い醸造技術を持った注目のシャトーです。
| 作付け面積比: |
カベルネ・ソーヴィニヨン(60%)、メルロ(40%) |
| 生産量: |
25,000ケース |
| セカンドワイン: |
マルビュゼ、レ・パゴス・ド・コス(1993年より改称) |
Montrose(モンローズ)
2級格付けのシャトーです。 こちらもスーパーセカンドの一角です。コス・デストゥルネルの北東にありますが、ここもちょっとした丘になっています。かつてこの丘一面にピンク色のヒースの花が咲いていたことからモン・ローズという名前がつけられました。現在もシャトーに続く道の両側にはピンク色のバラが植えられています。丘には小石混じりの砂利が堆積しておりその下には粘土質の層があります。樹齢5年以下の若い葡萄の木からは葡萄を摘まず、古い樹から採れた葡萄でワインを作ります。モンローズのワインは濃厚で個性的なワインです。
新樽は毎年平均40%ほど使います。天候に恵まれなかった年でもセニエ(発酵槽からの一定量の液抜き:成分濃度を高める効果がある)により優れたワインを作り出しています。
| 作付け面積比: |
カベルネ・ソヴィニヨン(65%)、メルロ(25%)、
カベルネ・フラン(10%) |
| 生産量: |
27,000ケース |
Lafon-Rochet(ラフォン・ロシェ)
4級格付け。 コス・デストゥルネルやラフィット・ロートシルトと接する地にあります。
サンテステフの他のシャトーに比べるとカベルネ・ソヴィニヨンの率が高く、やや重いタイプです。
新樽は全体の1/3に使い、良いヴィンテージにはヴェルベットのようなワインになります。
| 作付け面積比: |
カベルネ・ソヴィニヨン(70%)、メルロ(20%)、
カべルネ・フラン(8%)、マルベック(2%) |
| 生産量: |
15,000ケース |
Cos-Labory(コス・ラボリ)
5級格付け。 コス・デストゥルネルと同じコスの丘にあります。小さなシャトーで生産量も少な目です。
ワインは最近になってフルボディで果実味あるタイプへと変化しつつあります。
新樽は全体の1/3に使い、18ヶ月から24ヶ月樽熟成させます。
| 作付け面積比: |
カベルネ・ソヴィニヨン(40%)、メルロ(35%)、
カバルネ・フラン(20%)、プチ・ヴェルドー(5%) |
| 生産量: |
6,500ケース |
Calon-Segur(カロン・セギュール)

3級格付け。 サンテステフ村で最も古くから葡萄が栽培されていた所です。
メドック格付けシャトーの中で最も北に位置します。
18世紀にセギュール侯爵の所有となりました。
ラベルのハートの形はこのセギュール侯爵の
「我が輩はラトゥールでもラフィットでもワインを作っているが、
我が心はカロンにあり。」
という言葉に由来するものです。
果実味が豊かでバランスの取れた骨組みのしっかりした赤ワインです。
通常40%新樽を使い、24ヶ月という長い間樽熟成を行います。
| 作付け面積比: |
カベルネ・ソヴィニヨン(60%)、メルロ(20%)、
カベルネ・フラン(20%) |
| 生産量: |
20,000ケース |
ブルジョア級シャトー
サンテステフ村はブルジョア級の優れたシャトーが多いことでも知られています。主なシャトーを挙げます。
Phelan Segur(フェラン・セギュール)
Meyney(メイネ)
Les Ormes de Pez(レゾルム・ド・ペ)
Haut Marbuzet(オー・マルビュゼ)
de Marbuzet(ドゥ・マルビュゼ)
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