9月のお勧めワイン

このコーナでは毎月、Shuの選んだお勧めワインを紹介します
 
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とうとう夏らしい夏がないまま9月になってしまいました。
一方ワインも、世界的なブームと円安で価格が上昇していて頭が痛いですね。
 
こんな憂鬱な気分を晴らしてしまおうと、今月はその名も「憂鬱の追放」というワインを紹介します。
白は爽やかな気分になろうということで、爽やかなモーゼルからです。
 
 

シャス・スプリーン

Chasse Spleen
「憂鬱の追放」なんていう変わった名前のワインです。ボルドーのムーリス村
の有名なワインで格付けワインに匹敵する品質をもつ優れたワインです。
今年のワールドカップで負けたチームに配ったという話もあり、今の日本に
ぴったりのワインかも知れませんね。  

ただ円高やワインの価格上昇の影響は避けられず、さしもの「憂鬱の追放」も
日本ではちょっと価格が高くなってしまったようです。95年ものでも5000円
では買えないかもしれません。   

ムーリス村は1855年のメドック格付けシャトーこそありませんが、その後の
努力で品質の高いワインを生産しているシャトーがいくつかあります。お隣の
リストラックや、あるいはメドックの著名な村に属さないオーメドックの
アパラシオンのシャトーの中にも優れた品質のワインがあり、これらのお買い得
ワインを探すのもまた楽しいものです。
   
料理は牛肉系が良さそうですが、テーマが「憂鬱の追放」ですから、今回は
高級料理にしないで牛串とかダイナミックなものはいかがでしょう。
これで元気を付けて仕事や勉強を頑張りましょう。

 
  
 

モーゼル

Mosel
ラベルが綺麗なドイツワインですが、これも綺麗ですね。

ドイツのモーゼル・ザール・ルーヴァ地区の白ワインで
グラーヒャー・アプツベルグという名前のワインです。
と言うより、モーゼルのワイン=緑のボトルのワインって
覚えましょう。

格付けはカビネット。モーゼルの爽やかさを楽しむには
カビネットクラスが一番良いと思います。

まだまだ残暑も厳しいし、モーゼルワインをよおーく冷やして
飲むのもまた格別です。

このワイン、リースリング特有の重油香(ミネラルの香り、
キューピー人形の香り)が強いワインでした。
リースリングの特徴的な香りです。ドイツリースリングを飲む
機会があったら、是非確かめてみてください。


 
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